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WTCC|FIA世界ツーリングカー選手権
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>> 日程・レポート・結果表 >> 2009年のWTCC >> WTCCを戦うタイヤ
>> 参戦車両の概要 >> 主な参戦車種
カテゴリー解説
発足から5年目のシーズンを迎えるWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)。
フォーミュラレースのF1、ラリーのWRCと並んでFIA世界選手権タイトルが懸けられたツーリングカーレースの世界最高峰に位置するカテゴリーである。

その最大の特徴は何といってもアグレッシブなレース展開。多少の接触やプッシングは日常茶飯事、コース上を所狭しと駆け回るマシン、そしてステアリングを握るトップドライバー達の熱いバトルは、否応なしに見る者を魅了する。

しかし、決して単なる"接触だらけの無法バトル"ではないことが、WTCCが世界選手権たる証。
スタートからフィニッシュまで守ることなく戦う姿勢、そしてギリギリの好勝負を繰り広げるドライバーとチームが高いレベルにあることが、大きな魅力の理由である。

そしてまた、WTCCは観客主体のレースという点でも世界のモータースポーツシーンを一歩リードしている。テレビでの露出は世界中にネットワークを拡げており、2008年は世界160ヶ国で実に3億人以上がテレビを通じてWTCCを観戦した。

これほどまでに見る者を虜にするWTCC、その理由の一つ目として挙げられるのは"分かりやすさ"にある。
1レースは約50kmのスプリント、これを1大会につき2レース開催する。時間にして1レースはおよそ30分、まさに息詰まるバトルを飽きることなくスタートからフィニッシュまで堪能することが出来る。
インターバルをはさんで第2レースが開催されることも観客にとっては嬉しいポイント。ここではリバースグリッド・システムが採用されており、第1レースでの上位8台は前後を入れ換えて第2レースのスタートを迎える。
勝者を予想するのが難しく、必然的に第2レースもバトルは白熱する。ひとつでも前のポジションを奪おうとするアグレッシブな走りは時としてアクシデントも招いてしまうが、これもまたWTCCの偽らざる魅力のひとつに数えて良いだろう。
 
リバースグリッド・システム
第1レース結果 優勝 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位
第2レースグリッド 8番 7番 6番 5番 4番 3番 2番 1番
(P.P)
 
WTCCではリバースグリッド・システムと併せて、成績に応じた重量面での性能調整が行われてきた。
このシステムは2009年シーズンになって大きく見直されることになり、新たに「補正ウェイト(カンペンセイト・ウェイト)」という制度が採用された。

これは従来の個々のドライバーを基準としたウェイト搭載ではなく、車種間の性能差を調整することに主眼を置いたもの。
予選や決勝レース中のラップタイム等を基にして、やや複雑な計算を経て算出された数値に従って、ウェイトを搭載することで性能調整を図ろうという仕組みである。
 
補正(カンペンセイト)ウェイト・システム
ウェイトはFIAの車両ホモロゲートナンバーに応じて搭載。

a) 予選における上位2台のベストラップタイム
b) 2レースの決勝ベストラップタイム
→ a)およびb)の平均値 = c)

d) 過去3大会分の平均タイム

● c) ならびに d) のタイムを基準平均タイムとして、以下に当てはめる。

基準平均タイムが最も速い車種に対して以下の通り措置
差が0.3秒以内 ウェイト措置無し
0.3秒以上遅い場合 0.1秒差につき10kgの車重軽減
(最大で -60kg)
軽減措置により差が
0.3秒以内になった場合
0.1秒差につき10kgの車重増加
 
やや難しいシステムとなったが、これによって車種同士のバトルは一層熾烈なものになることが予想される。
特に2008年はシーズンを席巻したディーゼルターボエンジン車両の独走にも「待った」がかかることになると見られており、よりドライバーのテクニックが勝敗を左右する要因として大きくクローズアップされることにもなるだろう。
 
さらに2009年のWTCCでは、予選方式も大きく変更されることになった。
新たにパート分けしての予選方式が採用され、まずは20分間のパート1でアタック合戦が展開されて上位10人に絞られる。

5分間のインターバルをはさんだ10分間のパート2では10台がアタックを行い、ここでのベストラップが第1レースの決勝スターティンググリッドに反映されるという仕組みだ。

なおパート1でベスト10に残れなかったドライバーについては、そのタイム順に第1レースのグリッドが決する。さらにフランスのポーやマカオといった市街地レースの場合は、パート1が30分間、パート2は15分間で設定される。

この新たな予選方式は、特にワークス勢の戦い方に変化を生じさせることになるかもしれない。これまでの予選ではワークス勢は隊列を組んでコースインして互いにスリップストリームを使いあって上位進出を目論んできたが、時間が限られることから台数の多いワークスチームでは全車がスリップの使い合いをしている時間的な余裕が無くなってしまう可能性があるからだ。


この他のトピックスとしては、環境対応の先進性があげられる。
2009年シーズンからはバイオフューエルの使用が義務化され、イタリアのPANTA社がオフィシャルサプライヤーとして指定された。
供給される燃料は90%の無鉛ガソリンと10%の第二世代バイオエタノールを混合させた「E10燃料」である。
バイオエタノールは食物にもなる植物由来で作られるものが主流であったが、これにより穀物市場が高騰するなどの弊害を招いた。そこでWTCCでは、従来は廃棄されてきた植物由来物質から生成される第二世代バイオエタノールを使用することで、モータースポーツと環境保護の両立を図っている。
タイヤ解説
発足翌年の2006年からWTCCのワンメイクタイヤとなったADVAN。
専任プロジェクトチームを立ち上げ、世界最高峰のツーリングカーレースに相応しい高いポテンシャルの専用タイヤをこれまでに開発してきた。

特にWTCCでは駆動方式の異なる車種が参戦しているが、いずれの駆動方式であっても均一に高いパフォーマンスを発揮することが開発にあたっての大きな課題となった。

この難しいテーマに横浜ゴムは高い技術力で応えて、参加する全てのチームとドライバー、そして主催者からの厚い信頼を得て今日に至っている。
世界各国を転戦、中にはタイヤへのシビアリティが高いコースも多数存在しているが、ワンメイク指定を受けて以降ADVANレーシングタイヤは全くのノートラブル、世界トップクラスのバトルを足元でしっかりと支え続けている。
 
タイヤについてWTCCのトピックスと言えば、タイヤウォーマーの使用が認められていることだろう。
近年、特に日本国内ではお目にかかる機会が滅多に無くなったタイヤウォーマーだが、WTCCではスタート直後から持てるパフォーマンスを最大限に活かした戦いをする上で必須アイテムとなっている。

世界最高峰のツーリングカーレースマシンと言えども、唯一タイヤでのみ地面と接しているのは他の全ての自動車と変わらない。
だからこそ、熱く激しいバトルを演じるドライバーやチームがタイヤに寄せる期待は大きく、それに応えたADVANレーシングタイヤが絶大なる信頼を集めた結果、アグレッシブでエキサイティングなレースが実現していることは紛れ無い事実である。
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