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2010 FIA WTCC Race of JAPAN 2010 FIA WTCC Race of JAPAN 2010 FIA WTCC Race of JAPAN 2010 FIA WTCC Race of JAPAN 2010 FIA WTCC Race of JAPAN 2010 FIA WTCC Race of JAPAN 2010 FIA WTCC Race of JAPAN 2010 FIA WTCC Race of JAPAN
 
 
日本における3回目のWTCC(FIA世界ツーリングカー選手権)が開催される舞台、岡山国際サーキット。
いよいよレースウィークを迎え、29日(金)には午後4時から30分間のフリープラクティスが行われ、1年ぶりにWTCCマシンのエギゾーストが日本の空に響きわたった。

三つ巴のチャンピオン争いも熾烈を極める中で迎えた、終盤のアジアラウンド。最終戦はマカオ市街地コースが舞台となるので、通常のクローズド・サーキットコースでの開催は岡山が最後となる。それだけに各チームとも並々ならぬ意気込みで臨んでいる岡山国際サーキットでの「FIA WTCC Race of JAPAN」。

台風の接近は気になるところだが、最新の予報では決勝が行われる日曜日の傘マークが姿を消した。予選が行われる土曜日の雨は免れないようだが、2年続けてウェットコンディションの決勝となっている岡山ラウンド。それだけに今年こそはドライコンディションでのバトルを見たいと願っているファンの気持ちが通じるように祈りたい。

このコーナーでは、戦い本番を控えた岡山国際サーキットから、注目の日本人ドライバーのコメントと、戦いを足元から支えるADVANの開発エンジニアの思いをお伝えします。
 
 
 
 
谷口 信輝 選手 =Nobuteru TANIGUCHI=
フリープラクティスにコースインしてみたら、車内に排気ガスが充満していてとても苦しい思いをしました。排気漏れが起こっていたようで、一旦ピットインして再度コースに戻ると、すぐに今度はクラッチが滑って全く走れなくなってしまいました。

マシンは昨年ドライブした個体は今年になってクラッシュしてしまったようで、元々はテストカーだった2008年の車があてがわれました。
なにしろ全くまともに走ることが出来なかった上に、明日は雨が間違いないでしょうし、決勝も予報は曇りですが不確定要素が強い状態。

セッティングも今はアンダーステアが強いので修正したいのですが、それすらも出来ないままに貴重なフリープラクティスが終わってしまったので、今の気持ちは「どうする、これ?」というのが率直なところです。
基本的には去年のポルテイロ選手のセッティングに少し手を加えただけということですが、どうにも曲がらないので厳しいですね。

許されるものならこのまま帰りたい辛い状況ですが(笑)、出来る限りのことをして行きたいと思いますので、応援よろしくお願いいたします。
 
 
柳田 真孝 選手 =Masataka YANAGIDA=
ようやく初めてWTCCのマシンをドライブすることが出来ました。
最初の率直な感想は「かなり難しいクルマ」。それというのも、ブレーキングしてからのコントロールが難しくて、何度か強く踏みすぎてしまったのかタイヤロックさせてしまい、新品タイヤでコースインしたのにフラットスポットを作ってしまいました。

これは単純にタイヤとブレーキに対する感覚を僕自身が掴みきれていないためなのですが、この点は明日も走り込むことでタイムアップにつなげられると思っています。
ただ、明日は雨の可能性が高いのが残念。出来ればドライコンディションの中でもっと走り込みたいですね。

初めてのカテゴリーで初めてのクルマ。なのでそう簡単にいくとは思っていません。自分なりにアプローチの仕方を考えて行きたいと考えています。作戦とかは深く考えていませんが、クルマをしっかり自分のものにしていけるように頑張っていきます。
 
 
谷口 行規 選手 =Yukinori TANIGUCHI=
2年ぶりのWTCC参戦ですが、今年ドライブしているシボレー・ラセッティは乗りやすいので安心して踏んでいけます。セッティングがものすごく熟成されてきているので、おかしな挙動も無いですね。
ただ、コースによって向き・不向きがハッキリ出てしまい、チームメイトによるとスペインとドイツは向いていなかった、と。大きく回り込むようなところや高速コーナーは相性が良いのですが、ストップ&ゴーだったりフルブレーキからヘアピンを曲がるようなところは苦手な感じです。
ということは、岡山は苦手、ということになっちゃいますね(笑)。
ただ、1〜2コーナーや最終コーナーは良い感じで攻められると思っています。

日本人ドライバーの中では僕がWTCCを一番多く経験しているかと思いますが、やはりWTCCは接近戦が魅力ですが、世界トップクラスのハイレベルなドライバーが揃っているので安心して戦えます。
明日は台風の影響がありそうですが、予報では決勝の日曜はなんとか雨は無さそうな感じ。ようやくドライで決勝を戦えそうな希望を持っています。
スペインやドイツも天候に翻弄されたレースでしたが、その中でウェット路面をスリックタイヤで走ったり、逆に乾いてきた路面をレインタイヤで走ったりという経験をしました。
偶然ではありますが色々な経験が出来たので、予選で雨が降っても不安はありません。逆に、これでいいところに行けなかったらダメなのかな、と(笑)。
経験が活きるレースになりそうなので、日本人選手のトップやインディペンデントトロフィー上位を狙っていきますが、あまり大きいことは言わない方がいいですかね(笑)。
 
 
伊藤 善博 選手 =Yoshihiro ITO=
岡山を控えて事前にヨーロッパに行ってチームとはコンタクトしました。少し"転がす程度"ですがマシンも走らせましたが、いくつか課題も見えてきました。そして今日、岡山でブッツケ本番の状態で参加している27台の中に入っていくので、自分なりのペースをきちんと確立させることが大切だと思います。
F4やFJ1600をこれまで戦ってきましたが、やはりツーリングカーは重たいですね(笑)。しっかり考えならば走らせなければなりません。
フォーミュラと違って、特にWTCCは接触も当たり前のバトルが特徴。ただ、僕はフォーミュラの前にカートレースをやっていました。その頃はWTCCのように激しいバトルをして遊んでいたので、接近戦も楽しみです。

ただ、元々ツーリングカーの経験が少ないので、WTCCマシンについて良く言われる「癖のあるセッティング」について戸惑うようなことは無く、"新しいものに触れた"という感覚です。
自分は元々WTCCが好きで、ビデオやテレビでずっと見てきました。その憧れのレースにこうして出場できること自体がドキドキしますね。
WTCCドライバーの中で自分が好きなのはアンディ・プリオール選手。ドライビングも素晴らしいですし、マシンを降りてからの姿も格好良いですよね。
 
 
■渡 辺  晋 (横浜ゴム・モータースポーツ部 Wプロジェクト)

私自身の今シーズンこれまでを振り返ると、シリーズ前半は慣れた感じで進んできましたが、モンツァとポルティマオでタイヤのトラブルがあって。
コースの路面コンディションの変化や気温などの気象条件といった要因もあったと思いますが、本当にチームはギリギリのところでタイヤの性能を最大限に使っています。
タイヤについてはオーガナイザーの意向もあって複数シーズンを同一スペックで戦ってきていますが、その間に各チームはマシンの熟成開発を進めて速さに磨きをかけています。こうしてレベルが上がってきた中で、エンジニアとしても対応策を考えているところです。
来シーズンは1,600ccターボエンジン車が登場することになりますが、エンジントルクが圧倒的に上がるので、タイヤのパフォーマンスもより高いものが求められるでしょう。この点についてはオーガナイザー側も認識しているようなので、ADVANとしては色々な状況に対応出来るように準備を整えています。

岡山国際サーキットでのWTCCも今年で3回目。天気が気になるところですが、なんとか決勝はドライコンディションになってほしいですね。
昨年、一昨年と雨の決勝が続いたので、WTCCマシンでの岡山におけるデータが無いのです。海外のコースは日本のサーキットと路面が全く異なるので、日本のコースで実際に決勝を戦って性能を検証するデータにとても興味があります。
岡山のWTCCはADVANにとって、世界的なモータースポーツ活動と、日本国内のモータースポーツ活動をつなぐ役目をしているのです。
 
いよいよ今年のWTCCも岡山とマカオを残すだけ。
WTCC発足初年度から参戦を続けているシボレーの努力が実を結んできてランキングトップを快走していますが、クルーズというマシンは本当に素性が良いと思います。シボレーはマカオを得意としているので、ここ岡山でもしっかり勝って優位に立ちたいと考えているでしょうね。チームからも勝利への執念が伝わってきますし。

この週末を予想すると、もし予選が雨になるとエンジンパワーの差は大きく影響しないので、FF(前輪駆動)の中でもシボレーが良いポジションを奪うのではないかと個人的に予想します。
そして決勝がドライになると、岡山を得意とするBMWがどこまで追い上げてくるか。

見どころも多いレースなので、ぜひ多くの皆さんに世界最高峰のツーリングカーによる熱いバトルを楽しんでいただきたいと思います。
2010 FIA WTCC Race of JAPAN 参戦日本人ドライバー記者発表会   2010 WTCCプロモーションギャル
 
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