Your browser does not currently have the Flash Player version 8 that is required to view this site.
Please click here to download the latest Flash Player version.
HOME / MOTORSPORTS / ADVAN FAN / Vol.121 News Index
  ひとつ前にもどる  
Pacific Cup Rally Hokkaido (1) Rally Hokkaido (2) Asia Cup
2012年のAPRC(FIAアジア・パシフィック・ラリー選手権)は、ヨコハマタイヤ勢が素晴らしい成績をおさめてシーズンを終了した。

後半の3戦で競われるアジア・カップは、炭山裕矢選手が2010年以来となるチャンピオン奪還に成功。若手選手を対象とするジュニアカップは、番場彬選手が昨年に続いて2年連続でチャンピオンに輝いた。また、2輪駆動車を対象とした2WDカップでは、プロトン・サトリアネオを駆る大ベテランのカラムジット・シン選手が、こちらも連続タイトルを獲得。

2012年のAPRC特集、最終回はアジアカップ・チャンピオンに輝いた炭山選手と、ヨコハマタイヤの八重樫エンジニアにシーズンを振り返ってもらうとともに、ヨコハマタイヤ勢の活躍を収録した公式動画もご紹介いたします。

※ジュニアカップ・チャンピオンの番場選手、2WDカップ・チャンピオンのカラムジット・シン選手のインタビューは、「Rally Hokkaidoドライバーボイス」をご参照ください。
 
2012年のAPRCには、2010年に獲得しているアジアカップの奪還を目標に、対象となる後半の3戦に出場しました。

APRCはクラス2のプロトンやシュコダのS2000車両勢と、クラス3のグループN車両勢が同じタイトルとして競われます。私はスペックでS2000勢力に対して差があるグループN車両での参戦なので、正直なところ現時点では速さで勝負をするのは難しいと予想していました。

そこで、全ての大会で確実に高得点を獲得できる位置に常にいることを目標としました。さらに速さの点では、2011年よりも上位陣とのタイム差を縮めるべく、毎SS(スペシャルステージ)のタイムを気にするようにという目標を立てて、事前の準備を進めていきました。

初戦となったマレーシアは過去に1度も完走すら出来ておらず、ペース配分がとても難しいイベントであると自分に強く言い聞かせました。そうして最後まで集中して走りきれたことが、良い結果(総合/アジアカップ 2位)に繋がりました。
それでも戦いは天候にも翻弄されてタフなものとのあり、自分自身もSS2で木にヒットしたり、ジャンクションでスタックしてしまったりというドラマはありました(笑)。他のクルーも、今年は路面がとにかく難しくて、苦戦していたようです。

こうした難しい路面で強い味方になったのが、ヨコハマタイヤのADVAN 053ですね。
基本的にはA053にハンドカットで溝を追加して対応しました。ただ、今年は例年にない路面コンディションで滑りやすかったので、競技の後半ではウェットダート用タイヤのADVAN A031にスイッチ、タイムアップも出来て良いフィーリングでした。

日本でのRally Hokkaidoではアジアカップの優勝を飾ることが出来て、タイトルを賭けて臨んだ最終戦の中国。Rally Hokkaido終了後のインタビューでも「中国は不思議と相性が良い」と答えたのですが、やはり今回も中国は相性が良かったですね!!(笑) 特に転倒の時は「ここでリタイアするわけにはいかない!」という、強い念も通じたようです。
競技の前半ではコースアウトしかけたり、転倒したものの幸いに起き上がれて再スタートが出来たりと、自分でも驚くくらいにかなり運が良かったです。いろいろあった中国ですが、チーム一丸でゴールした感じがいつも以上に強く、本当にメカニックをはじめとしたチームスタッフ全員で、全力で戦ったラリーでした。

この中国には、それまでの三菱ランサー・エボリューション]に替えて、スバルWRX STIにR4パーツをいくつか組み込んだ仕様で出場しました。中国に渡ってからのオフィシャルシェイクダウンで初めてスバルWRXに乗ったのですが、最初こそランサーとの挙動の違いに多少の戸惑いもありましたが、すぐに慣れましたね。
両車を比べると、R4仕様のスバルWRXは数字以上に車両重量が軽く感じられ、動きがとても軽快でした。ブレーキングではランサーよりも高い速度でコーナーへとアプローチをして、そのままの速度を維持してクリアしていけるところが大きなアドバンテージではないかと思います。

タイム的にはSS1から2番手と、S2000勢の中に割って入ったことが、自分自身にとっても大きな自信となりました。そして、結果的にアジアカップの2位でフィニッシュして、2年ぶりにカップを奪還することが出来ました。
振り返ってみると、単純な速さだけではタイトルの奪還は出来なかったと思います。それは中国の結果だけを見ても明らかで、やはりCUSCO Rally Teamの総合力で獲得できたタイトルであると言えます。
また、強力なサポートをしていただいたヨコハマタイヤにも、御礼を申し上げます。

ファンの皆さんにも、中にはマレーシアにまで駆けつけていただいた方もいらっしゃって、多くのご声援をいただきました。ホームイベントであるRally Hokkaidoでも、リエゾンで多くの方が応援してくださっているのを見て、北海道・十勝にはラリーが深く定着したと感じています。
2013年も、常に上を見て頑張っていきますので、引き続き応援よろしくお願いします!
 
2012年のAPRCは、アジアカップとジュニアカップの獲得に象徴されるように、安定したシーズンで終わったという印象です。

4輪駆動車サイズ(180/650R15)のADVAN A053は車両とのマッチングも進んで、本当に"速く"・"安定した"ポテンシャルになりました。その効果としては、ドライバーがタイヤ選択で悩むことが少なくなりました。これこそ、私たちの狙う「コースや天候に左右されない安定したタイヤ」であることの証のひとつではないでしょうか。

また、2012年は開幕戦から2輪駆動車サイズ(150/625R15)のデビューも、トピックとして話題を集めました。こちらも4輪駆動車サイズの技術を継承し、2輪駆動車用にチューニングを施したものなので、狙い通りの性能と成績を出すことが出来ました。

その2輪駆動車ですが、ジュニアカップは番場彬選手、2WDカップはカラムジット・シン選手が連覇を達成。ケネス・コー選手やマイケル・ヤング選手といった若手も光る走りを見せてくれました。
若手に注目すると、番場選手、コー選手、ヤング選手と、それぞれに個性的なドライバーです。私の個人的な印象としては、マイケル選手は一発の速さと車両コントロール能力に長けていますね。ケネス選手は発展過程という感じで、経験を積むほどに確実な進化を見せてくれました。そして番場選手は、昨年のジュニアカップ獲得で強さが身についてきたと感じています。特に2012年は、「このラリーを勝つためには、どうすれば良いか?」という競技全体を見据えた戦い方が上手くなったように思います。

2輪駆動車サイズがデビューしたことで、APRCはADVAN A053が強さを見せる舞台となりました。
「A053が強さを見せるのはどんな場面なのか?」という質問があるとしたら、その答えは「どんな場面もです」とお答えします(笑)。なぜなら、私たちが目指しているのは、路面や天候を選ばないタイヤなのですから。
2012年を振り返ると、マレーシアのマッドから北海道の深いワダチ、中国のコンクリートといった多彩な路面において、いずれでもA053はキッチリと仕事をしてくれました。ADVAN A053の強みは、まさしくこの部分だと思っています。

さらに、路面や天候を選ばないということは、ひいては車種を選ばないことにもつながるでしょう。その例がRally HokkaidoにスバルWRX STIで参戦した牟田周平選手の好走が証明していると思います。さらにRally Hokkaidoでは多くの方々がA053で参戦、ランサーもエボリューション]のみならず、IX以前のモデルもありましたし、インプレッサもGDB型の姿もあり、皆さんにタイヤのポテンシャルについてはご満足いただけたであろうという自負を持っています。

APRCは全日本ラリー選手権と比べて、路面と速度域が大きく異なります。そしてA053は、変化に富んだ路面への追従性、高速域での安定性を重視して造り込んでいます。SS(スペシャルステージ)の距離が全日本より圧倒的に長いAPRCの場合、ドライバーが無駄に気遣いをしなくて良い安定したコントロール性能も重視されるポイントですが、この点もA053の強みですね。

また、APRCでは装着選手やチームへのユーザーフォローも大切な要素です。
A053はハンドカットが出来るタイヤなので、現在の路面状況や車の挙動、タイヤの摩耗状態などについて、選手やエンジニアとディスカッションしながら、カットの入れ方をリコメンドしています。この点は成績を大きく左右することもあるので、タイヤエンジニアとして最も気をつかう部分ですね。
その点、私たちはP-WRC(FIAプロダクションカー世界ラリー選手権)、IRC(インターコンチネンタル・ラリー・チャレンジ)、そしてAPRCと豊富な海外ラリー経験を持っていますので、自信を持ってリコメンドしています。

2013年シーズンですが、もちろんチャンピオン連覇を目指します。また、さらに多くの皆さんにADVAN A053でAPRCに参戦していただいて、名勝負を繰り広げてほしいですね。APRCは日本から最も近い海外ラリーの舞台ですから、より多くの挑戦を期待しています。
そして、ヨコハマタイヤとADVAN A053が、皆さんの挑戦を足元から支え続けていきます!
 
YOKOHAMA at Rally Hokkaido 2012


APRC12 China Rally - Yokohama wins Asia Cup and Two-wheel Drive
[UPDATE : 11.Jan.2013]
           
ひとつ前にもどる