第60回マカオ・グランプリも早くも土曜日を迎えた。まぶしい日差しの下で気温も上昇する中、午後2時からはこの日のメインイベントといえる「Formula 3 Macau Grand Prix」の予選レースが行われた。

この予選レースは10周で行われ、そのレース結果が明日の決勝レースのグリッドとして採用されることとなっている。このレースのポールシッターは、木〜金曜に行われた総合予選結果により、ラファエレ・マルシェッロ選手が獲得している。

午後2時06分、レッドシグナルが消えて各車がスタート。

しかし、ポールシッターのマルシェッロ選手の動き出しが悪く、1 コーナーでは予選2番手のフェリックス・ローゼンクビスト選手がトップに。しかし、続くマンダリンコーナーでは予選3番手のアレックス・リン選手が逆転しトップに立つ。

ところが、リスボアコーナーでのブレーキングで僅かにアウトにはらんだリン選手のインをローゼンクビスト選手が突き、続くサンフランシスココーナーでは再びトップが入れ替わる。

トップを奪い返したローゼンクビスト選手は、山側でギャップを広げたものの、スタート直後にグリッド上でクラッシュした車両があったため、その排除のためにオープニングラップからセーフティーカーが導入されることに。

このセーフティーカーは翌周にはコースを離れ、レースは2周終了時にリスタート。ここでトップを行くローゼンクビスト選手のスリップストリームを奪ったリン選手が、リスボアコーナーで再びトップに立つが、その背後につけていた3番手のルーカス・オーヤー選手は、サンフランシスココーナーでクラッシュ。
代わって昨年のマカオ・グランプリ覇者であるアントニオ・フェリックス・ダコスタ選手が3番手、マルシェッロ選手が4 番手に。

トップに立ったリン選手は、2分13秒台の好タイムをマークするなど、じりじりとローゼンクビスト選手とのギャップを拡大。背後ではダコスタ選手をリスボアコーナーでオーバーテイクしたマルシェッロ選手が、5周目に3番手に浮上してくる。
ローゼンクビスト選手も8周目に2分12秒312のファステストラップをマークし追い上げたものの、結局リン選手が逃げ切ってこの予選レースで優勝。明日の決勝レースでのポールシッターの座を手に入れることとなった。ローゼンクビスト選手、マルシェッロ選手が2〜3位に続いている。

明日、F3の決勝レースは15周で行われる。

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