チーム・ヨコハマ EVチャレンジ 2013 [パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム]
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ヨコハマタイヤ・挑戦の歴史 ヨコハマタイヤ・挑戦の歴史 ヨコハマタイヤ・挑戦の歴史 ヨコハマタイヤ・挑戦の歴史 2013年の"パイクスピーク"
ヨコハマタイヤ・挑戦の歴史
塙郁夫選手が抱く闘志
マシンの特徴とスペック
ヨコハマタイヤがEV(電気自動車)レーシングで、PPIHC(パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム)への参戦を開始したのは2009年。以来、今年で5年連続の参戦となるが、この間にEVは一般市販車のマーケットでも存在感を高めており、今や先進諸国では街中で見かける機会も格段に増えている。

一方、PPIHCにおいてもElectric DivisionというEVを対象とした部門が設けられるようになり、参加台数も増加傾向を見せている。
これは、EVがガソリンエンジンなどの内燃機関をパワーソースとするマシンと、対等に戦える場としてPPIHCへの注目が高まったことの現れであり、ヨコハマタイヤはまさしく先駆者的な存在であると言える。

このコーナーでは2009年から2011年まで、これまでの4年間のヨコハマタイヤのPPIHCへの挑戦史を振り返ってみよう。
2009年
ヨコハマタイヤが環境貢献活動の一環として、EVレーシングでのモータースポーツ参戦を開始した2009年。舞台はPPIHCをチョイス、ドライバーに世界的なオフロードレーサーである塙郁夫選手を起用。塙選手が自ら製作したオリジナルマシンで挑戦するというスタイルは、初年度から現在まで貫かれているものだ。

ただし、この初年度については「ヨコハマ・チーム・ジオランダー・EVオフロード・チャレンジ」と称し、当時は非舗装区間の割合が高かったPPIHCに対して、オフロード色の強いものであった。
その象徴が装着するタイヤで、世界のオフロードレースで実績ある「ジオランダー」ブランドを採用。

参戦はエキシビジョンクラスからとなり、クラスで唯一のEVとして注目を集めた。当日はスタート直前に豪雨が襲ったことから慎重なドライビングを強いられたが、クラス2位の14分50秒でフィニッシュ。EVのコースレコードである14分37秒に迫るタイムをマークし、大きな成果を挙げた。
2009Years SPEC =車両諸元=
全長
3,500mm
全幅
1,800mm
全高
1,270mm
ホイールベース
2,530mm
重量
750kg
モーター
series-wound DC motor × 2基
バッテリー
三洋電機製 リチウムイオン 16kWh
タイヤ
ジオランダー パイクス仕様 (16inch)
2010年
参戦2年目の2010年からは、「チーム・ヨコハマ・EVチャレンジ」というチーム名での出場。ドライバーを塙郁夫選手がつとめるなどチーム体制そのものは前年と大きく変わっていないものの、マシンはデザイン・性能ともに一新された。
これは、前年の車両がオフロード色が強いものであったのに対して、舗装路面の比率も高まってきたパイクスピークに、より適したマシンを開発したという経緯である。さらに前年の結果を踏まえ、EVでのコースレコード更新という目標を実現させるためでもあった。

肝となるEVのシステムも、アメリカのACP社製・交流モーターを採用。三洋電機(現:パナソニック)製のバッテリーは、前年の16kWhから37kWhへと高出力化され、ポテンシャルを大きく向上させた。
新たなマシンの走りを支えるタイヤは、ヨコハマタイヤのEVオン&オフ・プロトタイプを装着。舗装と非舗装の路面が混在する環境において安定した走行性能を発揮し、同時に環境性能も高めた次世代プロトタイプである。

こうした進化の結果、塙選手はこれまでのEVによるコースレコードを1分15秒以上上回る13分17秒57でフィニッシュ。参戦2年目にしてEVの歴代記録更新をなし遂げた。
2010Years SPEC =車両諸元=
全長
3,800mm
全幅
1,900mm
全高
1,100mm
ホイールベース
2,500mm
重量
1,150kg
モーター
ACP社製 交流モーター 200kW(272ps)
バッテリー
三洋電機製 リチウムイオン 37kWh(385V)
タイヤ
ヨコハマEV オン&オフ・プロトタイプ(18inch)
2011年
前年にEV(電気自動車)が属するElectoric Divisionの初代ウィナーに輝いた塙郁夫選手。しかし、実際にはモーターが予想以上に発熱したためにセーフティリミッターが働き、最終セクションはクルージング走行でフィニッシュまでマシンを運んでの結果だった。そこで2011年はマシンをブラッシュアップ、特にモーターの冷却性能を大幅に向上させた。

そして、2011年の参戦で最大の話題となったのが、エコタイヤ「BluEarth」の装着である。一般的な感覚としてはモータースポーツと無縁のジャンルにあるタイヤのように思えるが、効率を追求するEVレーシングの場合は転がり抵抗の少なさが大きな武器となる。

塙選手はこのBluEarth・プロトタイプのポテンシャルを存分に活かして、12分20秒084をマーク。自身が前年に記録したタイムを57秒短縮して、EVの最速記録更新をなし遂げた。
2011Years SPEC =車両諸元=
全長
3,800mm
全幅
1,900mm
全高
1,100mm
ホイールベース
2,500mm
重量
1,150kg
モーター
ACP社製 交流モーター 200kW(272ps)
バッテリー
三洋電機製 リチウムイオン 37kWh(385V)
タイヤ
BluEarth プロトタイプ
2012年
ヨコハマタイヤにとって、4年連続でのオリジナルEVレーシングによるパイクスピーク挑戦となった2012年。塙郁夫選手はマシンのブラッシュアップをさらに進め、モーターを最新の“第三世代”と呼ばれるものに換装、冷却システムも液冷式とされた。
また、タイヤは一般市販されている低燃費タイヤ「BluEarth-A(ブルーアース・エース)」を装着。誰もが買うことの出来るエコタイヤでのパイクスピーク参戦ということで、挑戦は新たなステージに立ったと言える。

この年は当初予定されていた日程が山火事の影響で延期されるというハプニングもあったが、塙選手はラグナ・セカでのレースイベントにテストを兼ねて参加し、1分48秒936のベストタイムを記録。これは競技用スポーツラジアルタイヤを装着したテスラ・ロードスターが持っていた従来のコースレコードを上回る好タイムであった。

パイクスピーク本番でも、BluEarth-Aが遺憾なくその実力を発揮。自身の記録を再び塗り替え、前年タイムを21秒以上短縮する11分58秒974をマークした。

また、この年は奴田原文雄選手がTMG(トヨタ・モータースポーツ・GmbH)が開発したEVレーシングで参戦。こちらはADVAN A048を装着、Red in BlackのADVANカラーをまとい、10分15秒380のタイムで堂々のElectoric Division優勝を飾った。
2012Years SPEC =車両諸元=
全長
3,800mm
全幅
1,900mm
全高
1,100mm
ホイールベース
2,500mm
重量
1,150kg
モーター
ACP社製 交流モーター 190kW(258ps)
バッテリー
Panasonic製 リチウムイオン 37kWh(385V)
タイヤ
BluEarth-A
"パイクス"を駆けるBluEarth
奴田原文雄選手からのエール
参戦レポート&フォト
ストリーミング・ムービー
YOKOHAMA TIRE BluEarth (ブルーアース)
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