チーム・ヨコハマ EVチャレンジ 2013 [パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム]
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"パイクス"を駆けるBluEarth "パイクス"を駆けるBluEarth "パイクス"を駆けるBluEarth "パイクス"を駆けるBluEarth 2013年の"パイクスピーク"
ヨコハマタイヤ・挑戦の歴史
塙郁夫選手が抱く闘志
マシンの特徴とスペック
2013年のPPIHC(パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム)に挑戦する塙郁夫選手。オリジナルEV(電気自動車)レーシングマシン「HER-02」の走りを足元で支えるのは、ヨコハマタイヤの低燃費タイヤ「BluEarth-A(ブルーアース・エース)」である。
昨年に引き続き、市販仕様のBluEarth-Aを装着して臨むPPIHC。このコーナーでは、その走りを支えるタイヤについてご紹介していこう。
Chapter 1 : "低燃費タイヤ"とは?
昨今、多くのユーザーが注目している自動車の性能に「燃費性能」がある。エコロジーへの関心が高まる中で、自動車についても燃費の良さを購入時の重要な検討材料として挙げる人が増えている。一方、自動車の走りを支える重要なパーツであるタイヤについても、燃費性能への貢献を謳う「低燃費タイヤ」という価値観が確立されてきた。

2010(平成22)年1月からは業界団体である一般社団法人 日本自動車タイヤ協会(JATMA)が「低燃費タイヤ等の普及促進に関する表示ガイドライン」を策定、ラベリング制度を設けて転がり抵抗係数やウェットグリップ性能を消費者にわかりやすく表記している。この制度に基づき、5段階ある転がり抵抗性能の等級がA以上で、ウェットグリップ性能の等級がa〜dの範囲内にあるものを「低燃費タイヤ」と定義して、商品には統一のマークが付与されるようになった。

自動車が走行すると、タイヤには転がり抵抗が発生する。この抵抗を低減させることで燃費性能への寄与を図ったタイヤが「低燃費タイヤ」となるが、転がり抵抗とグリップ性能は密接な関係があり、単に抵抗を減らしただけではグリップ性能も悪化してウェット路面などでは制動距離が伸びてしまう。また、コーナーリング性能などへの影響も小さくない。

そこで様々な最新技術を駆使して、優れたグリップ性能と転がり抵抗の軽減を高次元で両立させているのが、「BluEarth-A」をはじめとした最新の「低燃費タイヤ」なのである。
Chapter 2 : ヨコハマタイヤの"低燃費タイヤ"史
ヨコハマタイヤは、早い時期からタイヤの転がり抵抗に注目して研究開発を進めてきた。そして「転がり抵抗の低減により環境への負荷を小さくする」というコンセプトで開発した「DNA(ディー・エヌ・エー)」をリリースしたのが1998年の11月、今からおよそ15年前のことである。

この画期的なコンセプトは大きな評判を呼び、「DNA」のラインナップも拡充されていく。その商品群はスタンダードなものから、高い静粛性能を併せ持った高級乗用車向け、車両重量の大きなミニバン向け、さらにはグリップ性能を高めてスポーツユースに応えたものまで、幅広いラインナップが整えられた。

そのひとつの集大成となったのが2007年の6月に発表した「DNA dB super E-spec」や、同年12月に発表した「DNAアースワン」。
これらにはモータースポーツも研究開発の舞台のひとつとなったオレンジオイルを配合。このオイルを用いることで天然ゴムの比率を高めて転がり抵抗を大幅に低減するとともに、グリップ性能も向上させている。

こうして環境性能を高めた商品で先進的な取り組みを展開してきたヨコハマタイヤだが、2010年6月にはさらに一歩先を行くブランドをリリースした。それが「BluEarth(ブルーアース)」である。

前述のタイヤラベリング制度が発足するなど、ユーザーがタイヤの燃費性能への関心を高める中、10年以上にわたって発売してきた「DNA」シリーズの「転がり抵抗低減による燃費の向上」を基盤とし、さらなる環境性能の向上、ドライバーや同乗者、さらに周辺生活環境に対する負荷低減(やさしさ)性能の実現をメインテーマに掲げた新しいシリーズを誕生させた。

「BluEarth」はヨコハマタイヤを代表するシリーズとして認知され、世界中でこのコンセプトに共感してくださった多くの方々に愛用されている。
Chapter 3 : パイクスピークを戦う「BluEarth-A(ブルーアース・エース)」
PPIHCに参戦する塙郁夫選手のマシンには、2012年から低燃費タイヤ「BluEarth-A(ブルーアース・エース)」が装着されている。
このタイヤは2011年12月に発表されたもので、「環境性能のさらなる向上+人に、社会にやさしい」をテーマとした、コンパクトカーから高級セダンまでに対応するマルチパフォーマンス性を兼ね備えたものである。また、「BluEarth-A」は低燃費タイヤというカテゴリーの中で、高い運動性能と快適性能をもつドライビングプレジャーの追求もテーマとして開発された。

その背景には、長く受け継がれている“走りのYOKOHAMA”という伝統がある。
Team YOKOHAMA EV Challengeのコンセプトのひとつとして、“EVによる効率的な走りを追求した新世代レーシング”がある。塙選手のインタビューにもあるように、圧倒的なグリップ性能を誇るスポーツタイヤや、モータースポーツ専用のタイヤを装着すれば、簡単にタイムアップを図ることは可能である。しかし、新世代EVレーシングでの参戦においては、EVならではの戦いのスタイルを求めているのだ。

PPIHCのステージは過酷だ。大小156個のコーナーが次々とドライバーを待ち構え、1000分の1秒を削る走りも求められる。そこにはもちろん高いグリップ力が求められ、いかにコーナーをしっかりと捉えるかがタイムアップの重要な鍵となる。
同時にEVならではの効率を追求していくと、派手に車体をドリフトさせたり、スキール音を響かせてのコーナーリングは御法度だ。タイヤが持つグリップ性能の極限までを使いこなし、あくまでも外から観た限りは鳥が舞うようにスムーズに駆け抜けていくことが求められる。
こうしたシビアな戦い、その走りを低燃費タイヤ「BluEarth-A」が支えている。昨年は残念ながら終盤にモーターの発熱によってタイムロスを喫したものの、自己ベストをしっかり更新している塙郁夫選手。

ヨコハマタイヤは去る5月29日に、「BluEarth-A」のリニューアルを発表。転がり抵抗性能で「A」を維持しながら、ウェットグリップ性能を最高グレードの「a」へと進化させて、PPIHC決勝翌日の7月1日から発売する。
2013年の塙選手は、このリニューアルされた「BluEarth-A」を一足先に装着してPPIHCへと挑戦する。このリニューアルでは排水性と高剛性を両立した専用非対象トレッドパターンや専用プロファイルを踏襲しつつ、「ナノブレンドゴム」を全面的に見直して運動性能を大幅に向上した。

そのポテンシャルが試される舞台、2013年のPPIHC。「BluEarth-A」の高いポテンシャルを武器に、塙郁夫選手はパイクスピークを軽やかに駆け上がっていく。
"パイクス"を駆けるBluEarth
奴田原文雄選手からのエール
参戦レポート&フォト
ストリーミング・ムービー
YOKOHAMA TIRE BluEarth (ブルーアース)
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