Your browser does not currently have the Flash Player version 8 that is required to view this site.
Please click here to download the latest Flash Player version.
HOME / MOTORSPORTS / ADVAN FAN / Vol.68 News Index
ひとつ前に戻る
・2-ELEVEN Cupは上記の全6大会。
・ELISE S Cupは8月2日を除く5大会。
2-ELEVEN CUP
2009年7月12日(日)、いくつものワンメイクレースが開催される「SUGO Victory Cup Rd.2」の中の1イベントとして、「ロータス2-Elevenカップ第3戦」が行なわれた。

今回は、5台のマシンが出走。クラブマンクラスの一般エントラントは、今季これまで2連勝を挙げている86号車の藤井芳樹選手、7号車のティーポ誌編集部員の佐藤孝洋選手と、地元でのレースに意気込む39号車の安部隆正選手の3名。
エキスパートクラス(賞典外)の2台は、25号車のADVANカラーのマシンをGTドライバーの柳田真孝選手が、1号車をLCI代表の高橋一穂選手がドライブする。

予選では、ステージが変わっても強い藤井選手が1分36秒661のタイムでポールポジションを獲得。地元の安部選手が1分38秒416、佐藤選手が1分38秒547のタイムをマーク。ただし、安部選手はピットレーン速度違反により、3番グリッドからのスタートとなっった。
一方、ゲストの柳田選手は、早々に35秒台に入れ、周囲にさすがと思わせた矢先、1分35秒659という、藤井選手に約1秒差をつけての堂々のトップタイムをマークした。

決勝レースは順当にスタート。1周目終了時点で、藤井選手がトップ、やや離れて柳田選手が続き、少し離れて、安部選手、佐藤選手、高橋選手と続く。
2周目には、藤井選手が1分38秒台であるのに対し、柳田選手が1分37秒台をマークし差を詰めた。

レース中盤、上位3台は、藤井選手と安部選手は1分37秒台であるのに対し、柳田選手のみ36秒台をマークし、一気に藤井選手に迫る。
しかし、5周目には藤井選手が上回り、柳田選手の1分36秒75を上回る、1分36秒51をマーク。他の3台は37秒台でラップする。

6周目には柳田選手が一気にコンマ6秒も差を詰め、再び急接近。
そして7周目、2台は1コーナーで並びかけ、そこは藤井選手が抑えたものの、直後の2コーナーで柳田選手がインをつき前へ。SUGOの2コーナーでパスというのは、あまりない光景である。

レースはそのまま柳田選手が逃げ切り、藤井選手が2番手でチェッカーを受け、クラブマンクラス3連勝を挙げた。
「地元で慣れたコースだし、予選タイムも目標どおり。ベストをつくして頑張ります」とレース前に述べていた安部選手は、トップから8秒差で2位に輝いた。
 
Lotus Cup JAPAN 2009 / 2-ELEVEN Cup Round 3
12.Jul.2009 (Sun)  SPORTSLAND SUGO  Fine/Dry
 
順位 No. クラス-順位 ドライバー 車両名称 周回数 所要時間 トップ差
  25 Expert-1 柳田 真孝 アドバン・2-11・ドナーゲ 10 16'20.571 -
1 86 Clubman-1 藤井 芳樹 ステルス大塚美容形成外科211 10 16'21.569 0.998
2 39 Clubman-2 安部 隆正 2-11 エアフォルク GNS 10 16'29.587 9.016
3 7 Clubman-3 佐藤 孝洋 ティーポ ドナーゲ 2Eleven 10 16'36.028 15.457
  2 Expert-2 高橋 一穂 LCI Limited 10 16'38.636 18.065

■FASTEST LAP : No.86  藤井芳樹  ステルス大塚美容形成外科211  1'36.518 5/10  138.164Km/h

※No.1、25は賞典対象外。
ELISE-S CUP
3年目を迎えたロータス・エリーゼSによるワンメイクレースシリーズが、今回初めて東北にお目見え。「Lotus Cup JAPAN・エリーゼ-Sカップ 第3戦」がスポーツランドSUGOを舞台に開催された。

昨年チャンピオンで、今季も2連勝を挙げている篠原選手をはじめ、8台がクラブマンクラスにエントリー。
エキスパートクラス(賞典外)は、ADVANカラーの25号車を、開幕戦もてぎに続いて、2008年F4東日本シリーズチャンピオンの土屋祐輔選手が駆り、1号車のLCIのマシンを、カレラカップ等で実績のある濱口弘選手がドライブする。

土曜日の練習走行で、当初はタイムが伸び悩んだ土屋選手だったが、最終的には好タイムをマークし、日曜日の予選でも2周目に早々に1分44秒117というトップタイムをマークするなど、ゲストドライバーとしての仕事をきっちりこなした。
クラブマンクラスでは、遠藤選手が1分44秒623のタイムでポールポジションを獲得。ついで、3号車の若林選手が、100分の3秒という僅差で続き、今季これまで2連続ポール・トゥ・ウィンの篠原選手(1分44秒781)よりも前に出た。
この4台が44秒台をマーク。以下、4番手以降は、秋葉選手、坂田選手、金子選手、大野貴史選手、大野剛嗣選手と続いた。

決勝レースは、せっかくポールを獲得した遠藤選手がスタートで出遅れて3番手に落ち、若林選手と篠原選手の駆る同じカラーリングの3号車と2号車の2台がそろって1コーナーへ。
最後尾からスタートした土屋選手が、スタート直後に4台抜いて6番手に浮上した。

1周目を終えて、篠原選手を先頭に、遠藤選手、若林選手が僅差で続き、少し離れて秋葉選手が、そして土屋が5番手で続く。
上位陣のタイムは1分46秒台前半。 ところが、1号車と75号車がピットイン。どうやら、大野貴史選手がスピンしたところに、濱口選手が止まれず当たってしまったようだ。

2周目、篠原選手がちぎり気味に先行し、遠藤選手と若林選手が続き、少し離れた第3集団では、土屋選手が1コーナーで秋葉選手をパス。
3周目、篠原選手が45秒台に入れると、土屋選手は44秒に入れ、またも1コーナーで若林選手のインをさし、ついに3番手へ。
さらに4周目には、逃げる篠原選手に対し、土屋選手も1コーナーで遠藤選手をパスして、早くも2番手に浮上した。タイムは、上位陣は概ね45秒台に入れている。

中盤、トップ篠原選手と2番手の土屋選手はだいぶ差があるものの、徐々に縮まっていった。
あとには、遠藤選手、若林選手、秋葉選手が2車身ほどの等間隔で続き、こちらのバトルからも目が離せない。

残りわずかとなり、45秒台の篠原選手に対し、44秒台を連発した土屋選手は徐々に差を詰めた。
そして、9周目には篠原選手の背後に迫り、ついに射程距離圏内に捉えた。
いよいよファイナルラップ。数少ないパッシグポイントで、どこで仕掛けるかと思われたが、なんと、バックストレートを抜けた馬の背コーナーで、土屋選手コースアウトのアナウンスが!
チェッカーフラッグの用意されたホームストレートを最初に上ってきたのは、やはり篠原選手だ。
そして、コースアウトしたものの即座に立て直した土屋選手が1秒7差で後方で続き、その少しあとで、遠藤選手と若林選手がバトルしたままチェッカーを受けた。
 
Lotus Cup JAPAN 2009 / ELISE-S Cup Round 3
12.Jul.2009 (Sun)  SPORTSLAND SUGO  Fine/Dry
 
順位 No. クラス-順位 ドライバー 車両名称 周回数 所要時間 トップ差
1 2 Clubman-1 篠原 祐二 ウィザムカーズ&AFC 10 17'44.272 -
  25 Expert-1 土屋 祐輔 アドバン・エリーゼ・ドナーゲ 10 17'46.053 1.781
2 21 Clubman-2 遠藤 浩二 ウルトラがんも@TIR 10 17'47.818 3.546
3 3 Clubman-3 若林 勝弘 ウィッザムカーズ&AFC@3 10 17'48.314 4.042
4 16 Clubman-4 秋葉 有一 Green Drop Racing 10 17'52.833 8.561
5 88 Clubman-5 坂田 元憲 ACM Team Lotus 10 17'54.819 10.547
6 38 Clubman-6 金子 英一郎 ピース・エリーゼ 10 17'56.658 12.386
7 23 Clubman-7 大野 剛嗣 つんつんエリーゼ1号 10 18'52.296 1'08.024
以 上  規 定 周 回 数 完 走
- 75 Clubman 大野 貴史 ウィザムカーズ&AFC@75 1 3'19.890 -
- 1 Expert 濱 口  弘 LCI Limited 1 2'57.778 -

■FASTEST LAP : No.25  土屋祐輔  アドバン・エリーゼ・ドナーゲ  1'44.734  9/10  127.326Km/h

※No.1、25は賞典対象外。
ENTRANT
  【安部 隆正 選手 / 2-11 エアフォルク GNS】

地元なので、SUGOは走り込んでいるので、予定どおりというのもなんですが、なんとか2位になることができました。
モータースポーツ歴は、去年サーキットデビューしたばかりで、今年からこの2-Elevenのレースに出はじめたところです。
毎週のように練習していますが、走っているのは、ここSUGOと仙台ハイランドぐらいで、それ以外では、もてぎと富士をほんの少し走ったことぐらいしかないので、まだまだですね(笑)。
このクルマに乗るのはとても楽しいです。パワーはあまりないけれど、コントロール性がよくて、カートみたいに、とても機敏に反応してくれるので、面白いし、練習にもなると思います。
次の富士は、あまり走ったことのないコースですが、とにかくベストをつくしてがんばります。



  【遠藤 浩二 選手 / ウルトラがんも@TIR】

今年は、もてぎが2位で、鈴鹿は4位で、今日はポールも獲れたことだし、優勝するつもりだったのですが、残念です。
このレースには、一昨年の途中から出ていて、ポールは3回目ですが、優勝はまだなんですよ・・・。
ポールを獲れた秘訣というと、土屋選手のうしろにくっついて走れたおかげでしょうね。気づいたらいいタイムが出ていたという感じです(笑)。
とくに最終コーナーが参考になりました。
これまで僕はちょっとブレーキを踏んでいたんですが、土屋選手はブレーキを踏まなくて、やはりそのほうが速いんですよね。
ところが、決勝ではスタートでミスして2台に抜かれてしまい、優勝の望みがなくなってしまいました(涙)。なんとかリカバリーしたけど、篠原さんは離れちゃいましたよね。
次の富士は好きなコースだし、今度こそポール・トゥ・フィニッシュを目指してがんばりたいと思います。
タイヤについては、前回新品に変えたのですが、雨だったりして、表面があまり削れていませんでした。今回が一皮向けて、ちょうどよかったですね。
とても扱いやすい性格のタイヤで、最終コーナーでリアが出たときにもコントロールしやすい印象です。
今シーズンいっぱいもちそうなくらい長持ちするとこともいいですね。
GUEST DRIVER
 柳田 真孝 選手
1979年・東京都生まれ。
1993年にレーシングカートでデビュー、1997年から4輪レース活動を開始。デビューレースでは見事な優勝を飾った。
現在ではSUPER GT、フォーミュラ・ニッポンといったトップカテゴリーに加え、スーパー耐久でもST-1クラスでBMW Z4M COUPEを駆ってタイトル争いを繰り広げている。

今日はハイレベルで緊張感がある中で、本当にレースを楽しむことができました。後半はトップの藤井さんを追いかけるのに、けっこうマジになってしまいました(笑)。

藤井さんはとても上手で、最終コーナーは僕のほうが速かったんですが、あとは僕とほとんど変わらないです。逆に細かいコーナーはとても器用で、大きなミスもしないし、簡単には追いつかせてくれなかったですね。
2コーナーでパスできたけれど、あれは譲ってくれたような感じだったですね。
こうしたエキサイティングなバトルができるのは、すごくレベルの高い証拠だし、このレースはそういう人も出ているということです。

他の方々も、どうしたら速く走れるかを熱心に研究されていて、そういう姿を見せられるのは、僕らレースを生業としている人間にとっては、とてもうれしいことなんです。
みなさんにとって少しでもお役に立てて、交流が深められるといいなと思っています。そんなことができるのも、このレースぐらいしかないですよね。
すごくいいレースだと思うし、本当に楽しかったです。機会があれば、ぜひまた走りたいですね。

2-Elevenには今回、初めて乗ったのですが、見たとおりフォーミュラとツーリングカーの中間的な感じの操縦性を持つクルマですね。
エンジンスペックからすると、もう少し遅いのではと思っていたんですが、ぜんぜんそんなことはなくて、十分に速いですね。やはり軽さが武器だと思います。

ハンドリングは、最初は若干クセがあって、ちょっと乗りづらいと思ったんです。ステアリング切ってからリアが遅れて流れるような感じで。それをピッチで抑えたり、もう少し滑らかな動きになるよう運転を気をつけたりして、リアをどっしりさせたら、イメージどおり上手く走れるようになりましたね。

それに、軽いのでブレーキも攻められるし、タイヤも競技用ラジアル(ADVAN A048 LTS)だし、振り回して楽しみながら走れるクルマです。
軽いというのは本当にいいことづくめで、消耗が小さいので、買ってしまえばあまりコストかからないというメリットもあります。
また、車高や減衰力をいじれるので、いろいろアジャストして、前後のロールのバランスをとったときの走りの変化もわかりやすく体感できるし、タイヤの内圧をいじったときの変化も顕著に出てくれるので、とても勉強にもなると思います。

これからレースをやりたいという人に、本当にオススメできるクルマだと思います。

GUEST DRIVER
 土屋 祐輔 選手
1982年・茨城県生まれ。
2008年にF4東日本シリーズのチャンピオンを獲得。レースデビューは2006年なので、デビュー二年目にしてチャンピオンを獲得、才能を花開かせた。
子供のころからクルマ好きだったそうだが、最近のトップレーサーに多い「カート経験者」ではなく、2006年にチームオーディションでの合格からモータースポーツ界入りした"たたき上げ"。

最終周はブレーキ勝負で負けてしまいましたね。篠原さんがすごくブレーキングを遅らせることは、練習走行からわかっていたのですが、バックストレートで並んで、僕はインに入っていて、負けるわけにはいかないと思いました。
ところが、ABSが効いて、飛び出してしまいました。スピンしそうになったけれど、そこは立て直しました。
ちゃんと瞬時に解除していれば曲がれたかもしれませんね・・・。

SUG0では、F4のコースレコードを持っているので、負けられないという思いはありました。
でも、実はレースウィークに来るのは2回目。しかも5月から走っていないせいもあって、練習走行では苦労しました。リアをスライドさせて曲がるフォーミュラの走り方になっていて、エリーゼに合っていなかったんです。
最初にそこそこのタイムは出たけど、あと1秒ぐらい削れると思っていました。

2本目に新しいタイヤを履いたところ、走りはまとまるけど、タイムが伸びないんです。
1本目が伸び悩んだのは、走り方が問題かと思って、2本目は丁寧に乗ったんですが、イマイチだったので、3本目はタイヤをユーズドに替えてみたら、コンマ8秒ぐらいタイムアップして、さらに4本目では、少し丁寧さを捨てて攻めて走ったら、タイムが更に伸びたんです。
エリーゼでタイムを出すには、丁寧さと攻めのバランスのさじ加減が難しいところで、あらためて勉強になりましたよね。

レースでは、序盤で1周ごとに1コーナーでパスできたし、毎周ベストタイムが出ていたし、ゲストドライバーとしてちゃんと見せ場をつくれてよかったと思います。
SUGOの1コーナーは上っているので、リアが暴れないので抜きやすいんですよ。
ひとつ前に戻る