Your browser does not currently have the Flash Player version 8 that is required to view this site.
Please click here to download the latest Flash Player version.
HOME / MOTORSPORTS / ADVAN FAN / Vol.68 News Index
ひとつ前に戻る
・2-ELEVEN Cupは上記の全6大会。
・ELISE S Cupは8月2日を除く5大会。
2-ELEVEN CUP
2009年のカレンダーも8月に入り、今季から発足したLotus Cup Japanの2-Eleven Cupも第4戦を迎えた。
戦いの舞台は富士スピードウェイ。前戦・鈴鹿サーキットと同様、今回もスーパー耐久シリーズのサポートレースとしての開催だ。

ただし今回は、2-Eleven Cupについては、Lotus Cupとして初の試みが実践されることになった。
それは土曜と日曜のそれぞれで決勝を一戦ずつ行なう"ダブルヘッダー"の採用である。土曜日の朝に公式予選を行なった2-Eleven Cupは、その日の夕方にシリーズ第4戦の決勝レースを実施。
そして、第4戦の決勝ベストラップ順にスターティンググリッドを決して、日曜日に第5戦が行なわれるという流れである。

予選ではADVANカラーのゲスト・カーをドライブする荒聖治選手と、もう1台のゲスト・カーで参戦する加藤寛規選手という、SUPER GTを戦うトップドライバー同士のバトルが白熱。
激しいタイムの削りあいは、今回は加藤選手に軍配があがった。

16時05分、10周の決勝レースが薄曇りの下でスタート。
序盤から速さを見せたのはゲストドライバーの二人、早々に加藤選手がトップ、荒選手が2番手のポジションまでジャンプアップを果たすと、予選に引き続きSUPER GTドライバー同士の息詰まる攻防戦が展開されていく。
しかし、このバトルに果敢に加わっていったのが、クラブマンクラスで開幕から3連勝と敵無しの藤井芳樹選手。

先行する荒選手に食らいついていった藤井選手は、8周目に入ったホームストレートで遂に荒選手を捕らえてサイド・バイ・サイドに持ち込み、1コーナーにアウト側からアプローチした藤井選手が荒選手をかわすことに成功。

藤井選手と荒選手のデッドヒートはファイナルラップまで続き、3番手にドロップした荒選手が再び藤井選手をパスして2番手に復帰するも、藤井選手は再逆転に向けて追撃の手を緩めない。
そしてファイナルラップの最終コーナーで藤井選手がまたも荒選手とのサイド・バイ・サイドに持ち込み、2台はそのまま横並びでフィニッシュ。
クラブマンクラスで4連勝を飾った藤井選手は、荒選手を0.177秒かわして総合でも2番手という金星を掴んだ結果となった。
 
Lotus Cup JAPAN 2009 / 2-ELEVEN Cup Round 4
1.Aug.2009 (Sat)  FUJI SPEEDWAY  Cloudy/Dry
 
順位 No. クラス-順位 ドライバー 車両名称 周回数 所要時間 トップ差
  1 Expert-1 加藤 寛規 LCI Limited 10 20'01.401 -
1 86 Clubman-1 藤井 芳樹 ステルス大塚美容外科211 10 20'07.855 6.454
  25 Expert-2 荒  聖 治 アドバン・2-11・ドナーゲ 10 20'08.032 6.631
2 7 Clubman-2 佐藤 孝洋 ティーポドナーゲ2-Eleven 10 20'29.216 27.815
3 21 Clubman-3 遠藤 浩二 田中式洗車法・AFC2-11 10 20'29.217 27.816
4 39 Clubman-4 安部 隆正 2-11 エアフォルテ GNS 10 20'50.522 49.121

■FASTEST LAP
Expert Class : No.25  荒 聖治  アドバン・2-11・ドナーゲ  1'59.296  4/10  137.698Km/h
Clubman Class : No.86  藤井芳樹  ステルス大塚美容形成外科211  1'59.980  10/10  136.913Km/h

※No.1、25は賞典対象外。
ELISE-S CUP
スーパー耐久シリーズ第5戦の公式予選が行なわれた土曜日、Lotus Elise-S Cupのシリーズ第4戦は朝一番に公式予選を行い、午後からは決勝レースが10周で開催された。

予選でポールポジションを奪ったのは秋葉有一選手。
前夜からの雨が残り、路面はウェットから徐々にドライへと転じていこうという難しいコンディションの下、上位陣のタイムアタックは予選時間の終盤に集中。

最後は2番手の篠原祐二選手を0.330秒退けて初のポール獲得となった秋葉選手は、
「予選中は要所要所で様子を見ながら最後に2回アタックが出来そうだったので、勝負しに行きました。でも、2回目のアタックではスピンしちゃってライバルのアタックを邪魔する"いやらしい"終わり方になっちゃいましたね(笑)。
決勝に向けては雨が降れば間違いなくポールが有利ですから。雨が降ってくれることを祈るばかりです!」
と、レインコンディションでの走りに自信を持ったコメント。


しかし、残念ながら秋葉選手の思いは天に通じず、決勝レースは灰色の雲が上空を覆ってはいたものの、路面はドライコンディションに転じてのスタートとなった。
10周のレースがグリーンランプ点灯でスタート、ポールポジションの秋葉選手はアウト側から仕掛けてきた篠原選手を抑えてトップで1コーナーをクリア。
しかし再び各車がストレートに戻ってきたときにはトップを三連勝中の篠原選手が奪い、更に若林勝弘選手と遠藤浩二選手が1コーナーで秋葉選手に襲いかかっていく。

10周の決勝、序盤でトップグループを形成したのは、篠原、若林、遠藤の三選手。
また、ゲストドライバーとして参戦する昨年のF4東日本チャンピオン・土屋祐輔選手も、ややブレーキのフィーリングが芳しくないという状況の中で、着実にポジションを上げていく。

終盤になって篠原選手がややリードを拡げた一方、周回毎に白熱していったのが2番手争い。
先行する若林選手に対して、2-Eleven Cupとのダブルエントリーで参戦している遠藤選手が執拗に食らいついていき、隙あらばいつでもポジションを入れ替える体制で追走。

見守る側も手に汗握るテール・トゥ・ノーズが続いたが、最後は若林選手が遠藤選手を振り切ってチェッカーを受けることに成功、4連勝を飾った篠原選手とともにチームメイト同士のワン・ツー・フィニッシュをなし遂げた。
 
Lotus Cup JAPAN 2009 / ELISE-S Cup Round 4
1.Aug.2009 (Sat)  FUJI SPEEDWAY  Cloudy/Dry
 
順位 No. クラス-順位 ドライバー 車両名称 周回数 所要時間 トップ差
1 2 Clubman-1 篠原 祐二 ウィザムカーズ&AFC 10 22'06.347 -
2 3 Clubman-2 若林 勝弘 ウィザムカーズ&AFC@3 10 22'08.602 2.255
3 21 Clubman-3 遠藤 浩二 ウルトラがんも@TIR 10 22'10.993 2.391
  25 Expert-1 土屋 祐輔 アドバン・エリーゼ・ドナーゲ 10 22'19.741 13.394
4 88 Clubman-4 坂田 元憲 AC M Team Lotus 10 22'26.461 20.114
  1 Expert-2 高橋 一穂 LCI Limited 10 22'27.406 21.059
5 88 Clubman-5 金子 英一郎 ピース・エリーゼ 10 22'27.513 21.166
6 16 Clubman-6 秋葉 有一 Green Drop Racing 10 22'28.453 22.106
7 23 Clubman-7 大野 剛嗣 つんつんエリーゼ1号 10 23'14.344 1'07.997
8 19 Clubman-8 松葉 郁郎 Team IMA・SSR 10 23'32.592 1'26.245

■FASTEST LAP : No.25  土屋祐輔  アドバン・エリーゼ・ドナーゲ  1'44.734  9/10  127.326Km/h

※No.1、25は賞典対象外。
ENTRANT
  【若林 勝弘 選手 / ウィザムカーズ&AFC@3】

私は昨年から参戦しているのですが、それまではいわゆる草レースに参加していました。
よりパワーがあって速い車のイベントから、比較的アンダーパワーのエリーゼに移ってきたのですが、ドライビングの難しさとテクニックを磨く楽しさを満喫しています。
今回はチームメイトの篠原選手と、念願のワン・ツー・フィニッシュを達成できました。
時間の許す限り、富士スピードウェイにも通って練習してきましたが、なかなかタイムを縮めることが思ったようにいかなくて、篠原選手からも色々と教えてもらいました。
終盤は遠藤さんに追われて、ひとつのミスも許されない状況だったので、凄いプレッシャーでした。でも、そこは根性を出して一所懸命に頑張りました(笑)。
Lotus Cupは完全なワンメイクですから、ドライバーの気持ちも重要なポイント。そこが面白いんですよね。
GUEST DRIVER
 土屋 祐輔 選手
1982年・茨城県生まれ。
2008年にF4東日本シリーズのチャンピオンを獲得。レースデビューは2006年なので、デビュー二年目にしてチャンピオンを獲得、才能を花開かせた。
子供のころからクルマ好きだったそうだが、最近のトップレーサーに多い「カート経験者」ではなく、2006年にチームオーディションでの合格からモータースポーツ界入りした"たたき上げ"。

今回はちょっとブレーキのフィーリングが思わしくなくて、中盤以降はブレーキング競争が出来ない状況でした。そこで後半はソフトにブレーキを踏んで、効きを確かめながらのレースになってしまいました。
予選は雨だったのですが、マシンのコンディションも良くて気持ちよく走れました。結果が1位では無かったことが悔しいですが(笑)。これまでに何回か参戦させていただいていますが、全てドライコンディションだったので、今回はウェットで皆さんと勝負したいと思っていたので、実は雨は"望むところ"だったんです。

これで3戦を皆さんと一緒に走らせてもらいましたが、何といってもLotus Cup Japanの雰囲気が良いですね。
極端なピリピリ感が無くて、参加者がみんなで和気あいあいとしながら、お互いにスキルを磨いていこうとされています。
僕も皆さんに慕っていただいて、「後ろについて走ると、とても勉強になります」と言っていただいたりして、とても嬉しいですね。
僕はフォーミュラの経験が圧倒的に多いので、正直最初はツーリングカーの走らせ方に戸惑いもありました。

フォーミュラのようにパワーが無いので、コーナーも丁寧に走らせなければなりません。これまでフォーミュラでは「エイヤッ」ってV字のようなコーナーリングをしていたのですが、ロータスでは車速を殺さないように曲がることを心がけました。
試しに最終セクターで両方の乗り方を試したら、ラップタイムで1秒近くも違ってくるんですよ。
フォーミュラをやってきた自分にとっても、ロータスで得るものはたくさんあります。F4でお世話になった方からも「お前、ドライビングの幅が広がったな」って言われましたが、ロータスに参戦させてもらったお蔭だと思っています。
ひとつ前に戻る